KENBUNDEN'10年駒場祭立花ゼミ企画2010: an "augmented" space odysseyはじめに

はじめに

宇宙というものは誰にとっても神秘的なものであり、その存在は古今常に多くの人々の心を捉え、突き動かしてきました。今年は小惑星探査機「はやぶさ」の帰還、星出彰彦さんをはじめとした日本人宇宙飛行士の活躍と、日本国内では宇宙開発が大きな盛り上がりを見せました。

しかし普段我々が「宇宙」という言葉を目にしたとき思い浮かべるのは、夜空や、或いは学校教育で習ったごく通りいっぺんな宇宙像であります。かつて人間は もっと違った世界観と思いを持って宇宙を描いていたはずであり、将来の人類もまた、我々とは異なった認識のもと「宇宙」を構築していくことでしょう。

そこで、

  • 古代の思想に於ける宇宙観がどのようなものであったか、或いは現代宇宙科学が描き出す宇宙像とはどのようなものであるのか、それぞれの専門家の立場からの見地を伺いたい
  • 我々が今後どのように宇宙の存在を捉えていくべきであるのか、宇宙の姿は人間に対してどのように移り変わっていくのか、といったことを考える場を創りたい

という思いからこの講演会の企画が立ち上がりました。

今回の講演会とパネルディスカッションを通じて我々の文明と宇宙との関係、未来における宇宙と人類の行方について少しでもヒントを得ることが出来れば幸いです。

文責:立花ゼミ駒場祭講演会宇宙班